無限列車編の後半に初登場する上弦の参・猗窩座。
下弦の壱・魘夢(えんむ)を倒して一安心・・というときに突如現れました。
いきなり上弦の参が現れたことで驚いた方も多いのではないでしょうか。
猗窩座は煉獄杏寿郎を打ち負かすほどの強さを誇ることもあり、死亡シーンが気になる方も多いと思います。
今回は猗窩座の最後が泣けるということで死亡シーンをまとめました。
猗窩座
まずは猗窩座について簡単にご紹介します。
上弦の参の称号を持ち、鬼舞辻無惨がつくった鬼のなかでトップ3の強さを誇ります。
強い上に忠実でまじめな性格であるため無惨のお気に入りでした。
無限城に集められたときは基本的に無口でしたが、鬼殺隊といるときは異様におしゃべりになります。その理由は人間が好きだからだそう。
強い者には敬意を払い「鬼にならないか?」と勧誘を繰り返す一方、弱い者に対しては嫌悪感を抱いておりすぐに殺そうとします。
猗窩座は武器は持たず素手で戦う武闘派です。
戦うことが全てであり、「至高の領域」を求めて人を食らうことよりも鍛錬に時間を費やしています。その期間100年以上。
猗窩座の強さの秘密とまじめさが伺えますね。
煉獄杏寿郎との戦い
猗窩座は、煉獄が負傷した炭治郎に呼吸の指南をしている最中にいきなり現れます。
魘夢がピンチだったため無惨から指令を受け近くにいた猗窩座が向かったのです。
到着するやいなや炭治郎に殴りかかる猗窩座。その攻撃を防ぐ煉獄。
猗窩座は「鬼になってより強くなろう!鬼にならないなら強いまま死んでくれ!」と相当強さにこだわっている様子。
煉獄が即答で拒否すると、炭治郎が目で追えないほどのすさまじい戦闘が始まります。
いい勝負でしたが傷がすぐに完治する猗窩座が一枚上手だったようで腕が腹を貫通し煉獄死亡。
猗窩座の最後とは?
猗窩座は「無限城編」での戦い、富岡義勇と炭治郎との戦闘で死亡します。
猗窩座は炭治郎のことを探していたのでしょうか、炭治郎たちが無惨のもとへと向かっている最中に天井を突き破って現れます(ふたりは因縁の関係)。
猗窩座
「久しいなァ よく生きていたものだ お前のような弱者が 竈門炭治郎!!」
炭治郎
「猗窩座ァァアア!!」
衝突
向かってくる猗窩座に立ち向かう炭治郎。
短期間に上弦の参とわたりあえるほどの急成長を遂げた炭治郎に猗窩座は敬意を払います。
富岡も加わり激しい衝突になりますが猗窩座の強さは圧倒的で富岡は吹っ飛ばされてしまいます。
相容れない関係
猗窩座
「杏寿郎はあの夜死んで良かった あれ以上強くなれなかったかもしれない 人間のままでいたがるようなくだらぬ価値観を持っていたし」
炭治郎
「何だと?お前はもう黙れ 煉獄さんのことを喋るな」
猗窩座
「弱者には反吐が出る 淘汰されるのは自然の摂理に他ならない」
炭治郎
「お前の言ってることは全部間違ってる 強い者は弱い者を助ける そして弱い者は強くなりまた自分より弱い者を助ける それが自然の摂理だ」
炭治郎の言葉に不快感をあらわにする猗窩座。
猗窩座
-理解した 俺はコイツを体の芯から受けつけないのだ-
どうやら炭治郎に対しては、強い弱い関係なく嫌悪感を抱くようです。
鬼と人間なので相容れないのは当たり前なのですが、お互いがお互いに癇に障ることを口にするので、戦いはさらにヒートアップしていきます。
炭治郎に頚を切られる
戦いの中で急成長し「透き通る世界」に入った炭治郎に危険を察知する猗窩座。
「術式展開・終式 青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)」で2人まとめて仕留めようとします。
富岡は「凪」でも攻撃をさばききれずにダメージを受けますが、「透き通る世界」に入った炭治郎は全ての動きがゆっくりに見えるので攻撃を躱しノーダメージ。
そして「今からお前の頚を斬る!」と宣言をして猗窩座の頚を斬ったのです。
過去を思い出す
頚を斬られてしまった猗窩座は「俺はまだ戦える」と頚を繋げようと必死に押さえます。
しかし富岡が投げた刀が頭部に刺さり頚は崩れ落ちてしましました。
「やっと終わった・・」と安堵する炭治郎でしたが、体の崩壊は始まらずまだ攻撃をしかけてきます。なんと頚が弱点じゃない「別の何か」に変わろうとしていたのです。
さらに攻撃を繰り出そうとしたその瞬間、元婚約者の「恋雪(こゆき)」が止めに入ります。
恋雪
「狛治(はくじ)さんもうやめて」
狛治とは猗窩座が人間だった頃の名前です。
それがきっかけで猗窩座は人間だったときの過去を思い出します。
猗窩座は昔、「大事な人たちを守るため」に強さを追い求めてきました。
しかし父と恋雪、そして恋雪の父であり師でもあった慶蔵(けいぞう)、大事な人を誰も守れずに失ってしまった狛治は自暴自棄になり鬼になってしまったんですね。
猗窩座の詳しい過去はこちら。
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自分で自分を攻撃する
猗窩座は富岡に、煉獄を殺した「破壊殺・滅式」を使おうとしますが炭治郎が止めに入ります。
すでに握力はなく刀がすっぽ抜けてしまうのですが、それでも拳で殴ってなんとか止めようとする炭治郎。
その姿が慶蔵と重なり、全てを思い出した猗窩座は炭治郎に微笑みかけます。
全てを思い出させてくれた炭治郎に感謝したのでしょう。
そうして負けを認めた猗窩座は自分で自分を攻撃するに至ったのです。
それでも意思に反して体は勝手に再生します。
再開
「もう勝負はついた 潔く地獄へ行きたい」
そう思う猗窩座の前に父が立っています。
猗窩座
「親父・・もう平気か?苦しくねぇか」
父
「大丈夫だ狛治 ありがとうなァ・・」
猗窩座
「ごめん親父 俺やり直せなかった 駄目だった・・」
うなだれる猗窩座。
慶蔵
「関係ねぇよ お前がどんなふうになろうが息子は息子 弟子は弟子 死んでも見捨てない」
「天国には連れてってやれねぇが」
父が立っていた場所にはいつの間にか慶蔵がいました。
猗窩座の頭にそっと手を置き慰めます。
すると次の瞬間、脳裏に無惨の姿が浮かぶと「戦え」と言わんばかりに猗窩座に問います。
無惨
「強くなりたいのではなかったのか?お前はこれで終わりなのか?」
その言葉に猗窩座は再び戦闘モードに入ります。
そのときでした。
恋雪
「狛治さんありがとう もう十分です」
恋雪が現れたおかげで猗窩座は狛治に戻り、恋雪に許しを請います。
狛治
「ごめんごめん 守れなくてごめん 大事なとき傍にいなくてごめん」
「約束を何ひとつ守れなかった・・!許してくれ 俺を許してくれ頼む 許してくれ・・!」
恋雪
「私たちのことを思い出してくれて良かった 元の狛治さんに戻ってくれて良かった・・」
「おかえりなさい あなた・・」
そうして猗窩座は崩れ落ちていきました。
まとめ
いかがだってでしょうか。
今回は猗窩座の最後についてまとめました。
人間だった頃の記憶をなくしていた猗窩座でしたが、炭治郎たちとの戦いで記憶を取り戻すことができ、「強さを求めてた本当の理由」を思い出すことができました。
とても感動するお話なので映像化されるのが楽しみですね!